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入社の決め手はポートフォリオ
大切にしたのは
一冊を通しての世界観

ブランドクリエイター

※2021年3月掲載

株式会社セルディビジョン

松田 柊子

1996年
岩手県生まれ
2015年
岩手県立盛岡第三高等学校卒業
2018年
桑沢デザイン研究所 総合デザイン科
ビジュアルデザイン専攻卒業

入社の決め手はポートフォリオ
大切にしたのは
一冊を通しての世界観

 会社での肩書は、ブランドクリエイターです。商品やサービスなどのコンセプトを明確にし、クライアントである企業の価値を消費者にわかりやすく伝えるブランディングデザインをしています。
 クライアントは主に中小企業です。企業の魅力を引き出すために、まずはヒアリングをします。社員の方たちに自社について語ってもらい、そこから出てきた理念をコピーライターとともにキーワードとして言葉にします。それをもとにして、会社のロゴや名刺、封筒をつくっていきます。また、暑中見舞いなどのポストカードや会社案内、ウェブサイトなど、その企業にまつわるデザイン周りを担当しています。
 この会社を知ったきっかけは、デザイン系の求人サイトです。クライアントと直接やり取りをし、「こういう形にしていきましょう」という提案ができる仕事内容に興味を持ち、いろいろと学べることがあると思い応募しました。
 ポートフォリオづくりはとても大切です。「ポートフォリオがよかった」と入社後に言われて、採用の決め手になったことがわかりました。私が力を入れたのは、ポートフォリオ一冊を通しての世界観。印刷する紙にもこだわり、写真集のような雰囲気を持ったスタイリッシュな仕上がりを目指しました。工夫したのは、作品の説明を写真周りに入れず、最後のページにキュッとまとめたことです。
 面接の際に、「自分をアピールするものを持ってくる」という課題が出ました。他の人たちは自信のある作品を持っていったようですが、私は一冊のスケッチブックだけ。そのスケッチブックに、どうしてこの会社に入りたいのかということを説明したものを描いて、それを見せながらプレゼンテーションをしました。
 振り返ってみると、デザイン会社のバイトやインターンを経験していればよかったと思っています。実際に現場を経験することで、仕事に対する姿勢がまったく変わってきます。そして、就職活動はなるべく早くスタートすること。さまざまな会社を受けることで経験値も上がり、面接などに慣れることができるからです。  

  • 松田さんが制作した、ヘアサロン「eau salon」のロゴやカード

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