HOW TO PROCEED WITH JOB HUNTING
HOW TO PROCEED WITH JOB HUNTING
作品提出に加えて、実技試験を課す会社が増えています。
ここでは、実技試験の詳細と、その他の就職活動をいくつか紹介します。
その場で課題が出題され、一定の時間内に作品を完成させるという試験ですが、持ち帰って後日提出というスタイルもあります。とりわけ、プロダクトデザイン分野の企業実習(インターンシップ)や、ファッションデザイン分野で多く採用されています。
出題例
表現技術は潜在能力の高さをアピールするものです。周りを気にせず集中して「要領よく」「手早く」「ていねいに」向き合いましょう。参加期間中に成長していくつもりで、取り組みましょう。
求人票や募集要項を見て応募をする以外にも、就職につながるいくつかの活動があります。
大手企業がよく「企業実習」という名称で学生を募集しています。これは「会社について勉強してもらい、企業の活動をよく知ってもらう」という名目を掲げていますが、採用選考の一環となっている場合も少なくありません。この企業実習は近年の新卒採用スケジュールのルール改定により、実施する企業が増えてきています。情報を確実にキャッチして機会を逃さないこと、そして企業実習に向けて準備する計画性が大切です。
〈桑沢〉で教鞭をとる講師のなかには、業界の第一線で活躍しているデザイナーがたくさんいます。自分の会社や事務所で働く人材を探している方も多く、また業界の知人から求人の相談を受けることも少なくありません。「こんな方向に進みたい」「将来は○○をデザインしたい」という意志を、専任教員や講師に伝えておきましょう。求人の話題になったときに「そういえば、あの学生がいたな」と思い出してもらうことで、就職につながるケースもあるからです。
ぜひ入りたいと思っている会社や事務所が、正規の募集をしていない場合も多々あります。選択肢として、アルバイトや、オープンデスクという立場での入社も考えられます。将来、募集が行われるさいに、まったく顔の知らない人よりは、身近でアルバイトやオープンデスクをしている人材のほうが採用されやすいからです。
先輩たちのなかには、会社を立ち上げて経営者になったり、伝統技術の育成支援を受けて工芸家になったり、自らの意志で家具職人になったりと、自分の手で未来への道を切り開いた先輩たちが大勢います。