HOW TO PROCEED WITH JOB HUNTING
HOW TO PROCEED WITH JOB HUNTING
採用を大きく左右する面接試験。どんな人でも緊張するものです。
場数を踏んで雰囲気に慣れるとともに、話は具体的に、順を追って一生懸命話すことで、
誠実な気持ちを相手に伝えましょう。
建物に入った瞬間から、面接ははじまっています。ロビーで、待合室で……。きちんとした態度を心がけます。建物に入る前にコートを脱ぎ、イヤホンなどはしまっておきましょう。
軽く3回、ドアをノックし、中の応答を聞いてから、扉を開けます。
面接官の顔を見て、「失礼いたします」とお辞儀をしてから入室し、扉を閉めます。
椅子の横に立ち、まず学校名、専攻、氏名を告げます。
例:「桑沢デザイン研究所でビジュアルデザインを学んでいます、桑澤花子です。本日はよろしくお願いいたします」
腰からしっかりお辞儀をし、面接官の指示に従って椅子に座ります。浅く座り、背もたれは使わずに背筋をのばし、手は膝の上にのせます。緊張すること自体は、マイナスの印象を与えるわけではありません。あせらず落ち着いて話をしましょう。
立ち上がって「ありがとうございました」とお辞儀をし、上体を起こして面接官の顔を見ます。入口に戻って扉を開けて振り返り、「失礼いたします」と軽く頭を下げて、扉を閉めます。家に帰ったら、面接をしていただいたことへのお礼のメールを入れると印象がよくなります。
学生ひとりに対して、面接官ひとりまたは複数で行う。
POINT話題を掘り下げて聞かれるので、曖昧な返答は避け、しっかり面接官の目を見て話します。
受験生5-6人に対して、面接官2-3人で行う。
POINT個人面接と同様に、笑顔を絶やさず、心に余裕をもって臨みます。他の学生の返答が気になりがちですが、周囲に惑わされず、自分の考えをていねいに答えましょう。
テーマが与えられ、30-50分ぐらいのあいだ、グループ内で自由に話し合いをし、その一部始終を面接官が見るというもの。リーダー、タイムキーパー、書記、発表者など、役割を決めて進めるのが一般的。
POINT積極的に発言しましょう。他者の意見に耳を傾け、尊重することも大切です。
企画の立案、商品設計など、複数の学生でひとつの作業を行う。
POINT自分がどんな役割を果たすかを考えて行動しましょう。「牽引役になってグループをもりたてる」「まとめ役になる」「ムードメーカーになってグループの士気をあげる」。足をひっぱる邪魔者や、傍観者にならないようにしましょう。
ほかにも、ディベート、プレゼンテーションなど、さまざまなスタイルの面接があります。主張できるところは自信を持ってアピールしましょう。消極的すぎると、入社後についていけない印象を持たれてしまいます。時には笑顔を見せて、一緒に働きたいと思ってもらえるよう、表情でもコミュニケーションをとりましょう。
面接試験の内容は、会社によってかなり違いがあります。
面接で大切なのは自分の軸を持って朗らかに応えること。あらかじめ自分のことをよく知って言語化しておけば、想定していない質問が来ても慌てることが少なくなります。
自己分析は、そのための大事な準備となります。自己分析や面接練習を就職担当やキャリアカウンセラーと一緒におこなうことも可能です。しっかり準備して慣れておくことで、当日の緊張を和らげることができます。
下記は面接試験でよく聞かれる項目です。すべての質問に対して、あらかじめノートに返答内容を書き出してみましょう。
面接の最後に必ずといってよいほど出てくるのが、逆質問です。単に疑問を投げかけるのではなく、自分のやる気や視点の鋭さなどをアピールするチャンスととらえましょう。事前に調べればわかる内容にならないよう、会社への理解を深めて準備します。
質問に答えてもらったら・・・
などの感想と共にお礼を言いましょう。
POINT特に最近の傾向として、求人会社はコミュニケーション能力を重視しています。社会人として人ときちんと関われるかどうかだけでなく、アイディアを説明したりクライアントの希望を汲み取る、デザイナーとしての能力も問われているといえるでしょう。あいさつ、社員との受け答え、表情・立ち居振る舞い、席の位置、整理整頓、そのすべてが評価の対象なのです。
まずは通信環境を整えることが重要です。「切れてしまうことがある」のを前提に準備を進め、パソコン(以下、PC)で面接を受ける時には手元に携帯電話を用意し、接続が切れてしまったらすぐに先方に電話連絡できるようにしておきます。アクシデントに遭遇したときに慌てないように、物心ともに備えが肝心です。
POINTwi-fi電波が不安定になって、接続が切れてしまう事態を予め想定しておく。面接中に音がしないよう、携帯電話は必ずマナーモードに。
光量不足による物理的な顔の「暗さ」が、印象としての「暗い人」に結びついてしまいます。電気スタンドやリングライトなどで顔を明るくすることが大切です。スマホ用の手軽なクリップタイプでも充分です。
POINT従来の対面スタイルであれば、立ち居振る舞いや身振り手振りなど言葉以外の姿も含めて、その人の「印象」となりますが、オンライン面接においては胸から上の画像のみで勝負。
あまり手を加えすぎる必要はないですが、目元をはっきりとさせたメイクにすると、目力で強く訴えかけることができます。また、明るい色のリップを塗り、元気な印象を演出するのもおすすめです。
POINT前髪が目にかかると暗い印象になります。対面面接以上に前髪には気をつけて、目元がよく見えるようにします。
カメラで写す映像に上半身が映るように、PCとの距離を調整しましょう。机やテーブルの高さが合わないときは、PCの下に本を置くなどして、ちょうどよい高さにします。
自宅以外でオンライン面接を受ける際は「背景」「明るさ」「雑音」「通信環境」のポイントに気をつけて場所を選んでください。ワーキングスペースなど時間貸しの個室もありますので、必要に応じて利用するのもいいでしょう。
カメラの位置を、目線の水平から5㎝ほど上になるようにセットすると、映ったときに口角が上がって見え、好印象を与えます。逆にカメラ位置が下すぎると、相手を見おろしているようなアングルで映ってしまうので気をつけましょう。
雑音を遮断するため、マイク付きイヤホンを用意しておきましょう。
モニター画面上の面接官を見ていれば目線が下にずれることは先方も承知しているので、必ずしもカメラ目線である必要はありません。ただ、「しっかりとこちらを見て話している」のは好印象を与えるポイントのひとつです。
POINT事前に練習したり、自分の見え方を録画して見直したり、カメラのあるところに注意が向きやすくなるよう工夫したりしましょう。
可能であれば、白無地の壁を背景にして臨みます。難しい場合は、部屋を片付けておきます。自分の後ろにさりげなく作品が見えるようにしておくのもよいでしょう。