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どんなターゲットに向けたデザインなのか
仕事の本質は「人のことを考える」

プロダクトデザイナー

※2022年3月掲載

株式会社バンダイナムコアミューズメントラボ

橋本 未悠

1999年
千葉県生まれ
2017年
千葉県立佐倉東高等学校卒業
2020年
桑沢デザイン研究所 総合デザイン科
プロダクトデザイン専攻卒業

どんなターゲットに向けたデザインなのか
仕事の本質は「人のことを考える」

 アミューズメント施設などのゲーム機の外装、広告、施設のスペースなど幅広くデザインする仕事です。例えば、コントロールパネルや施設の床のグラフィックなど、プロダクトからスペースまでさまざまな分野のデザインを手がけています。
 企画の段階で、ゲームのコンセプトや楽しさを十分に伝えられるようなデザインをつくるということはとても難しいものです。しかし、そこが技術の見せどころでもあり、楽しい部分でもあります。子どもから女性、コアな男性ユーザーまでさまざまな年齢層がターゲットになるので、より多くのデザインのレパートリーを持っていることが求められる仕事です。
 私はプロダクトデザインを専攻していましたが、グラフィックデザインやスペースデザインにも興味があり、就職活動にあたっては悩んでいました。手当たり次第に会社を調べた結果、デザイン全般を手がけることができるこの会社に出会ったのです。ただ、ゲーム機の知識は皆無だったのでゲームセンターに行き、実際にゲーム機で遊んでみて、その仕組みなどを体感しました。その上で、内定に繋げる対策を考え、ポートフォリオをつくり直しました。
 2次面接では「ターゲットは20代で、何人かでわいわいと遊ぶ新しいゲーム機をデザインする」という課題が出ました。そこで、「楽しい体験」を重視して、とにかくたくさんのアイデアを描いて提出しました。後で聞いたところ評価はあまり高くなかったそうです。何枚もアイデアを提出したという熱意が内定につながりました。
 社会に出て実感したことは、〈桑沢〉時代の課題制作では、リアルな現場に比べてあまりにも他者のことを考えていなかったということ。仕事をする中で、アミューズメント施設に置かれているものが、どれだけ人のことを考えてつくられているか、コンセプトの伝わりやすさを考えてつくられているかを肌で感じ、とても感動しました。これはデザインに限った話ではないと思います。仕事とは「人のことを考えるのが本質」ということを学びました。  

  • 橋本さんが担当したゲーム機企画のアイデアスケッチ

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