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「百聞は一見にしかず」
行きたい会社に
飛び込んでみよう

空間デザイナー

※2021年3月掲載

株式会社内田デザイン研究所

柴崎 廉

1997年
群馬県生まれ
2016年
群馬県立前橋工業高等学校卒業
2019年
桑沢デザイン研究所 総合デザイン科
スペースデザイン専攻卒業

「百聞は一見にしかず」
行きたい会社に
飛び込んでみよう

 展示会の会場や家具の設計をしています。展示会では、会場によって安全などの面で制約があります。そういったときは新しい提案をすることで、アーティストと会場側を調整し、双方に納得してもらう編集的な役割もしています。また、家具設計では見積もり図面から実施図面まで行っています。以前、バーカウンターの設計を担当したとき、天板の木目が依頼したものと違っていたことがありました。この仕事は実際に自分の目で確認しないとわからないことがたくさんあるので、完成間近になると週に2回ほど現場に通います。
 学生時代は、自分好みの作品ばかりつくりがちですが、仕事では顧客との関係性がつくるものに反映されます。費用などの制約によって、自分の意向がそのまま製品になることはほとんどありません。自分の図面や提案が通らなかったときにどう対応するか。その際のスピード感はとても大切です。
 私が就職活動を意識しはじめたのは、2年次の夏休みです。5ヶ所ほどインターンを経験。「実際に働くことで、自分と合う事務所を見つけられたらいいな」と思ったからです。3年次に進級する春休みのタイミングで、今勤務している会社のインターンに参加しました。入社のきっかけは、その夏に、京都のホテルでの現場でアシスタントとして指名されたことです。以前、会社の倉庫の片付けを行ったとき、私が一番張り切っていて、いい動きをしていたようで、それに目を留めた方が私を推薦してくれました。デザインは頭で考え、手を動かすだけのデスクワークという思い込みがあるかもしれません。でも、実際は体育会系的な部分もある。仕事は入社してからみっちり鍛えられます。その前にどれだけ会社の中でコミュニケーションを取れるか。今思えばとても大切なことでした。
「百聞は一見にしかず」です。行きたいと思う会社を調べても、実際に希望の会社に飛び込んでみないとわからないことがたくさんあります。その会社と自分の相性、どんな仕事をしているのか。入りたいと思う会社があれば、インターンに応募するなどして、自分の目で見て、体で経験してみる。まずはその会社と関わりを持つことが重要です。  

  • 温泉旅館『三輪 湯河原』レストラン
    入社して最初に柴﨑さんが関わったプロジェクト。
    家具のデザインに携わった

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