VD
大久保裕文 ゼミ

[担当教員]
大久保裕文
清原一隆(本校非常勤教育職員)
粟野隆浩(本校専任教育職員)

雑誌のこれからのありかた

1980~90年代は私の青春時代であり、まさに雑誌の影響力がメディアに対して最も強かった時代だったと考えます。
あらゆる分野のカルチャー・サブカルチャーとの共有、またその逆転した文化を形成していったのです。
それが今やデジタルメディアの隆盛により、紙媒体は著しく衰退してきています。
雑誌によって形成されてきたもの、小説やエッセイなどの文学。それに連動したイラストレーションや写真など、一つの個になった展開をもう一度、体験を通して学生たちと試みてみようと思います。

月刊「芸術新潮」(新潮社刊)表紙デザイン

大久保 裕文(おおくぼ・ひろふみ)
1959年東京下谷生まれ。セツモードセミナー、桑沢デザイン研究所卒。いくつかのデザイン事務所を経て、1990年に有限会社ベター・デイズを設立。雑誌を中心としてムック、書籍、ポスター、新聞広告など紙全般にわたって幅広く活動している。2005年、2006年読売広告賞金賞受賞。2005年イラストレーション誌チョイス審査員。2006年桑沢賞受賞。

学生作品

  • 学生作品「Visualization of Brassband」
    私は吹奏楽が好きだ。吹奏楽の楽曲には、作曲者の思い描いた背景や意味などが込められているが、音だけで読み取ることは難しい。それを可視化する本と曲の解説、解釈を記載した冊子を制作した。より深く、立体的に曲を知る機会になればいいと思うと同時に、音楽の世界に興味を持ってもらえたら嬉しい。

  • 学生作品「いちねんオノマトペ」
    オノマトペというのは擬音語・擬態語のことで、生活の中にある音やリズム、雰囲気や状態を表した言葉。生活の中にある音を感じて楽しんでもらえるよう、その季節やイベントに合わせたオノマトペの響きや感覚をタイポグラフィでビジュアル化し、生活に必須なカレンダーという媒体にしてまとめた。