SD
専攻デザイン科 1・2年次
スペースデザイン専攻
住宅、商業空間、都市計画など、空間の成り立ちを理解し、 人の豊かさや幸福のあり方の可能性を創造する
スペースデザインとは:エレメント、インテリア、住環境という目に見える形をつくるが、本質的には「人」「モノ」「空間」という3つの関係のデザインのことを指します。「都市」とどのような関係を持つかという建築的な視点も必要です。
2年間の学習の流れ
カリキュラム詳細
1年次 空間デザインの基礎を養う
前期は、デッサンや製図、造形発想など、デザインの基礎力を身につけ、後期は、「モノ─人間─空間」の関係性を分析しながら、スペースデザインの基礎を学びます。家具や照明など空間を構成する要素としての「エレメント」に着目しながら、内部空間をデザインする「インテリア」、そして「住宅」のデザインを設計演習を通して学んでいきます。また後期にはCADの授業もあり、自分のデザインを模型や図面で表現できる力をつけます。
2年次 「モノ─人─社会」の関係性からデザインする
各学期には、さまざまなデザインの歴史講義があり、「モノ─人─社会/都市」の関係性の変遷を学びます。特に2年次においては、「人」と「モノ」が社会や都市と、空間を介してどのような関係にあるかを、住空間と商空間の設計課題を通して学びます。その関係性は非常に複雑で、単に機能的な思考を超えて、より哲学的な思考が要求されます。そしてそれは「空間」というものの根本的な意味を掘り下げていくことともいえます。
授業紹介
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1年次 インテリアエレメント
空間デザインへの基礎を習得
平面を異なるスケール(縮尺)でとらえ、立体、そして空間を形づくることで、スケール感を学びます。1枚の平面を実寸でとらえ、立体を形づくりながら、ランプシェードというエレメントデザインに発展。次に、同じ大きさの平面を1/50スケールとして空間のデザインへと展開する一連のプロセスを学びます。
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2年次 住空間A
著名建築家の住宅から学ぶ
世界でも最先端として認識される日本の住宅建築のさまざまな例から、戦後日本の住宅建築史をリサーチします。模型作りや図面のトレース、実際の住宅見学をしながら、最後には、ある敷地条件に沿って住宅を設計します。価値観が多様性を増していく現代社会において、住宅の本質とは何かを考えます。
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2年次 商空間B
「人」と「モノ」との関係を探求
商空間は、より客観的な空間の快適性が求められます。課題では、実在する物販店や飲食店、それらを取り巻く公共空間をリサーチ。「人」と「モノ」との新しいあり方を探ります。その結果をもとに、ある敷地条件のもと、商空間をデザインし、現代の都市環境におけるインテリアの新しい可能性を追求します。
卒業後の進路
建築設計/インテリアデザイナー/商業施設デザイナー/リフォームデザイナー など
主な求人
建築設計、インテリアデザイン、商業施設デザイン、リフォームデザインの求人が多いです。企業から個人のデザイン事務所まで、幅広い求人があります。
就職先
よくある質問
桑沢のスペースデザイン専攻ではどのようなことが学べますか?
桑沢のスペースデザイン分野では、「人」と「モノ」と「社会」の関わりを、空間デザインを通して学びます。
空間は様々なモノによって形作られていると言えます。そのように、空間をモノを中心に考える「エレメントデザイン」、そしてエレメントによって形作られる内部空間であり、人間の精神・身体と直接的な関わりをデザインする「インテリアデザイン(商空間)」、そしてその内部空間がどのように社会と関係していくかを日常生活の面で考える「住環境デザイン(住空間)」の三つの視点とスケールから、空間デザインを学びます。
昼間部・夜間部で課題の差はありますか?
昼間部に比べて夜間部は、講義や技術の授業数も少ないので、その分課題量は少ないです。また、夜間部では、「エレメントデザイン」の独立した授業はありません。夜間部は基本的に、「商空間」と「住空間」の設計授業、そして週1日の講義またはCADなどの技術の授業から構成されています。夜間部では、「エレメントデザイン」の考え方を「商空間」と「住空間」の授業などで学びます。
また、昼間部は卒業制作を行うゼミの授業が1年間を通して行われますが、夜間部の場合、2年の後期の半年間だけで、卒業制作展に出品する課題作品を製作します。
昼間部・夜間部ではそれぞれどのような学生が通っていますか?
昼間部は、留学生以外は、高卒後すぐに入学する学生が多いですが、大卒で入学してくる学生も各クラスに数人います。留学生は、母国の大学で建築やインテリアなどデザインを学んだ学生がほとんどです。
夜間部は、文系の大学を卒業後に進路変更して入学してくる学生やデザインとは全く違う職業に就ていて、進路変更で入学してくる人が多いです。年齢層としては、20代中頃から後半の学生が多いですが、30代〜40代の学生もいます。
昼間部・夜間部で就職の有利不利はありますか
ほとんどありません。大きな企業に就職したい場合、会社によっては、年齢制限や新卒しか採らないという会社もありますが、特に個人事務所では、年齢制限や経歴の制限はありません。
課題量はどのくらいですか?
課題量は結構あります。各デザイン演習授業で2課題出ることが多く、最初の約5週間で小課題を行い、残りの10週間で本課題を行うことが多いです。昼間部では、エレメント、インテリア、住環境の3つの異なるデザイン演習の授業が同時進行し、夜間部では、商空間、住空間の2つの異なるデザイン演習が同時進行します。課題の初期の頃はリサーチをまとめたものを提出したり簡単な小課題も多いですが、課題が進行していくと、毎週2〜3個の案の模型や図面を宿題として持っていく感じです。それが、エレメント、インテリア、住環境(夜間であれば、商空間、住空間)で別々に出題されますので、課題量は多く、毎週何か課題に関する提出があります。
1年後期から本格的に始まるデザイン演習の授業では、授業中に作業をすることは少なく、授業では、1週間でやってきたことを先生や他の学生の前で発表し、講評を受ける時間とすることが多いです。ですので、授業外で課題作業をどれだけ出来るかが、成績を左右します。
必要なソフト、コンピュータなどありますか?
建築士の資格が取れるかどうか?
昼間部では、卒業と同時に、二級建築士の受験資格が与えられます。合格した場合、1年間の実務経験を経て、二級建築士となれます。二級建築士になると、次は一級建築士も目指せます。夜間部の場合は、卒業しても建築士の受験資格がないので、7年間の実務経験を経ないと、二級建築士を受験出来ません。
どれくらいアルバイトが出来るか?
Q3の答えのように、授業外でどれだけ課題作業が出来るかが鍵になります。在校生は何がしらのアルバイトをしている学生は多いですが、あくまで課題優先で、空いた時間にアルバイトをするイメージです。締切前や卒業制作の時期は、ほとんどアルバイトが出来ない時期もあります。特に夜間部では、2年間という限られた時間内で、大学の4年間にも匹敵する内容を学ばなければいけません。昼間部も、専門課程を学ぶ期間は2年間と限られています。それを考えると、何を優先させるかは自ずと答えが出るはずです。
授業紹介
学生が課題に取り組む姿などを紹介
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SD注目の授業
夜1年「デッサン」最終回
夜間部1年生の「デッサン」(担当:灰原千晶先生)は、6月7日(金)6、7限目が最終授業でした。最後の3〜4週間は、空間デッサンということで、校内の階段室をデッサンしました。最終日は6限目まで階段室のデッサンを続け、7限目は、今まで描いた静物デッサンを含め、すべてを一同に展示し、全員の作品を見ながら、先生の講評が行われました。 -
SD注目の授業
夜間部1年 「インテリアエレメント」の最終講評会が行われました
夜間部1年 [インテリアエレメント] (担当:髙平 洋平先生)の最終講評会が2月3日に行われました。ゲスト講師には建築家の工藤桃子先生(MMA Inc.)にお越しいただきました。[インテリアエレメント]はエレメント(モノ)から派生し空間を設計するという授業です。 -
SD注目の授業
夜2年「商空間A」の最終講評会が行われました
夜間部2年「商空間A」(担当:髙平洋平先生)の最終講評会が8月3日に行われ、ゲスト講師にはデザイナーの美和小織さん(LITTLE代表)にお越しいただきました。西麻布に実在した複合施設を舞台に、前半課題は施設内に併設するギャラリーの展覧会会場構成を行い、後半は隣接するテナント2店舗を設計する課題です。 -
SD注目の授業
夜2年「住空間A」の最終講評会
8月10日(木)6、7限目に、夜間部2年生「住空間A」(担当:大松俊紀先生)が行われ、ゲスト講評に、建築家で東京工業大学准教授の塩崎太伸さん(アトリエコ主宰)と後期の「住空間B」を担当している建築家の押尾章治先生に参加して頂きました。
学生作品ギャラリー
在校生インタビュー
卒業生インタビュー
占いの店は、敷居が高くちょっと暗いし入りづらい、、イメージがありますが、タロロンは、誰でも気軽に立ち寄れるような、来た人が明るい気持ちになれるような、ハッピーな雰囲気を纏ったお店にしました。
「OKUDAIRABASE」を主宰して、暮らすことの楽しさを伝える映像を制作し発信しています。YouTuberになったきっかけは、大学に進学…