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専攻デザイン科 1・2年次 ビジュアルデザイン専攻

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アドバタイジングからWebまで、拡張し続けるビジュアルデザイン。
視覚によって「伝える」ことの本質を学ぶ

ビジュアルデザインとは:人々が目にする情報、すなわち視覚情報に関わるあらゆるデザインのことを指します。
アドバタイジング、エディトリアル、イラストレーション、フォトグラフ、パッケージ、Webなど、その範囲は非常に広いです。

2年間の学習の流れ

2年間の学習の流れ 2年間の学習の流れ

カリキュラム詳細

1年次 「構成」で「デザインの基礎」を鍛える

デジタル化によりビジュアルデザインの領域が拡張し続ける中、伝えたい情報をどう視覚化すればいいのか。それには、常にコミュニケーションの基本に立ち戻ることが必要です。1年次では、タイポグラフィ、印刷や写真の知識や技術、コンピュータによる表現方法を学びます。さらに「デザインの基礎」を鍛える「構成」の授業をほかの専攻より多く受講します。ものづくりの本質を考えるこの授業は、〈桑沢〉独自のカリキュラムです。

2年次 昼間部同様、一流の講師陣による実践的授業

2年次では「ビジュアルデザイン」「エディトリアル」「パッケージデザイン」をはじめ「Webデザイン」の基礎知識や「アドバタイジング(選択制)」の授業を学びます。実際の現場にならって、条件や制約のもとでデザインを考え、総合的なディレクション力を要する課題が増え、企画力とプレゼンテーション力も求められます。昼間部と同様に一流の講師たちによる実践的な授業と課題により、社会に出るための準備を整えます。

2024年度 1年次前期の時間割例

2024年度 1年次前期の時間割例 2024年度 1年次前期の時間割例

※時間割は2024年度の参考例です。

※カリキュラム(シラバス)について

授業紹介

  • 2年次ビジュアルデザイン③・④

    伝えるべき本質をビジュアルに置き換える

    前期は、自分の想定したブランドイメージを作ります。基本となるシンボルマークをはじめ、いくつかの具体的アイテムの制作を通して、全体で統一感をもったビジュアルメッセージの構築について学びます。後期は、想定したテーマに基づいてリサーチし、企画を立て、オリジナルなデザインへと定着させます。

  • 2年次エディトリアル①・②

    文字が主軸の編集デザイン

    タイポグラフィの基本的な知識を踏まえたうえで、段階的に雑誌や書籍などの編集やレイアウトデザインを身につけます。前期では主に文字の扱い方と編集ソフトの基礎を学びます。後期では自由なテーマで文章の組み方、写真や絵柄などを織り交ぜて、より具体的で高度なエディトリアル表現を目指します。

  • 2年次パッケージデザイン①・②

    パッケージの基礎から実践へ

    パッケージは商品のイメージや魅力を伝えるための重要な媒体といえます。前期では立体構造、色彩効果、表面処理などパッケージデザインの基礎を学びます。後期では商品パッケージを企画し、ネーミングからロゴタイプ、本体構造、外装デザインなど、具体的なダミー制作まで段階的に習得します。

卒業後の進路

Web/グラフィック/エディトリアル/パッケージデザイナー、フォトグラファーなど

主な求人

スマートフォンやアプリの普及により、Webデザイナーやゲーム関連の求人が増えています。
その他、グラフィックデザイナー、エディトリアルデザイナー、パッケージデザイナー、フォトグラファーなど、大きな企業から小規模なデザイン事務所まで、多くの求人があります。

就職先

教育職員紹介

一流のデザイナーにとって必要な視点や思考法、技術を身につけるため、桑沢では現在も第一線で活躍するデザイナーの教員陣が指導します。

教員職員一覧

産学連携記事

桑沢デザイン研究所の在校生と卒業生の作品が「Shibuya Sakura Stage」内の仮囲いに登場

渋谷桜丘エリアの新しい複合施設「Shibuya Sakura Stage」のテナントスペース仮囲いに、桑沢デザイン研究所の卒業生・在校生の作品を展示しています。

夜間部ビジュアルデザイン専攻 授業科目「アドバタイジング」による企画展 アリク祭“デ”

専攻デザイン科/夜間部 ビジュアルデザイン専攻2年生の自由選択科目「アドバタイジング(講師: 高谷 廉先生)」による企画展 アリク祭“デ”が開催されます。

よくある質問

桑沢のビジュアルデザイン専攻ではどのようなことが学べますか?

本校のビジュアルデザイン分野の授業では、技術的な修得よりもデザイナーとしての視点やディレクションに重点を置いています。ほとんどの学生はデザイナーを目指していますので、コンセプトや表現におけるアイデアのためのアウトプットまでの方法、目的のデザインに適した表現のスタイルなどを学びます。授業中の課題は、テクニックの向上だけに重点を置くのではなく、デザイナーとしてベースとなる素養を身につけることと、発想力や展開力の元となる探究心を育てることを目指しています。

「イラストレーション」の授業ではどのようなことを学びますか?

本校の「イラストレーション」の授業では、コンセプト立案や最終的な表現のためのアイデア出し、さらにデザインに適したイラストの表現スタイルなどを学びます。授業中の課題でも上記の通り、個々のスキルアップに重点を置いているのではなく、イラストレーションの授業を通してデザイナーとしての素養を身につけることを目指しています。
イラストが得意な学生もいますが、そのための個別指導は行わず、全体的な視点からの学びを提供しています。

就職はできますか?

希望する会社にもよります。
全国の美大・専門学校の学生が大挙して受ける会社は、やはり難しいです。結局、会社から見たときに、「作品数」「作品クオリティ」「人柄」「熱意」が揃わないといけません。しかしながら桑沢デザイン研究所の学生は、これらの条件を満たしている学生が多く、これまでも難関の会社に内定した学生も少なくありません。
一般的なデザイン会社であれば、条件を満たしていて、何回かチャレンジしていけば、就職内定はかなり期待できます。

昼間部・夜間部学生の平均年齢はどれくらいですか?

昼間部は高校卒業してすぐの人が7割弱です。
夜間部は大学卒業した人、社会人を数年経験した人が多いので、平均は24歳くらいです。

授業はきついですか?

課題数は少なくありません。各授業で約5週間で1課題のイメージです。
1週目に課題の説明、2、3、4週で制作、5週目で完成してプレゼンテーションという感じで、それが各曜日にあるとイメージしてみてください。
コンスタントに課題制作をしていれば、きつくはないと考えています。

学校課題以外にも自主制作をしなくてはなりませんか?

就職を希望する場合、希望する会社の作品に近い作品などを自主制作をして増やす方が、 内定に有利に働くことが多いです。

材料費はどれくらいですか?

自分のこだわりによって、よい材料を使う、よい印刷にしたいなど、ご自身の希望により材料費は決まります。

受験するために、予備校に通った方がいいですか?

ビジュアルデザイン分野では、予備校に通うことをお勧めしています。 同じ目的を持った受験生がいて、競い合うことができること、予備校の先生から客観的にご自身の成長に併せた指導をしてもらうことができること、以上のような理由からも予備校に通うことをお勧めしています。

コンピュータ(Mac)は買わないといけませんか?

Mac 限定ではありませんが、購入をお願いしています。
コンピュータを使えるスキルは就職活動で必須なので、なるべく早めに購入して操作を覚えた方がいいでしょう。

入学してから、どのようなものを買わないといけませんか?

PC(Mac)、adobeソフト、フォント、プリンター、カメラ・三脚などです。
その他各授業で使用する材料もご負担いただきます。
それぞれ必要なスペックがありますので、担当の先生に相談してください。上記のもので元々のもっているものに関しては新たに購入の必要はありません、またPCやカメラなどの高額なものについては購入前に説明やアドバイスを受けることができます。

必要な機材については、下記よりご参照ください。

自己推薦入試で、どのようなポートフォリオにすればいいですか?

自分自身が考える、素晴らしいポートフォリオを目指していただいて構いません。ですが合格者は、「これまで自分が作った作品」「サークル等で作った作品」「アルバイト先で作った作品」「自主制作」「デッサン」「平面構成」などの内容を入れる人が多い印象です

昼間部・夜間部 それぞれどのような感じの学生ですか?学生像を知りたいです。

昼間部は高校卒業の人が多いので、和気あいあいとした雰囲気です。
夜間部は、様々な背景を持った方が多いので、お互いを尊敬し合う仲間といった印象です。

在校生インタビュー

山鹿江里菜
山鹿江里菜
美術大学に行きたい気持ちがあったのですが、私がやっていることは趣味なのだと自分で決めつけて、本格的に学ぶことを諦めていました。就職を意識し始めて自分の将来を真剣に考えたときに、本当にやりたいこと、学びたいことに本気で向き合って挑戦したい気持ちが高まり、大学に行きながら学べる〈桑沢〉夜間部に入学しました。
朴 華子
朴 華子
留学する予定が新型コロナウイルスの影響で取りやめになり、自分のルーツに関わる仕事がしたくて地元の佐賀で窯業を学びました。遠い故郷である韓国と佐賀との関わりはやきものだと考えたからです。するとパッケージや販売する場所、ブランディングなど売り方や見せ方に弱点があることに気づき、今度はそれらを学ぶために〈桑沢〉に入りました。
飛川七瀬
飛川七瀬
デザイナーになりたいと思ったのは、24歳のときでした。本気でデザイナーを目指すつもりでしたから基礎からしっかり勉強したいと考え、課題を制作することで実践が積める〈桑沢〉のカリキュラムに…
石原陸雅
石原陸雅
大学を出て社会人を経験している中で、このままでは何か違うという強い思いが湧いてきました。 昔からものをつくることが好きで、デザインをやってみたいという気持ちがあったの…
板谷 諭磨
板谷 諭磨
大学を卒業して会社に勤めていました。でも、デザインへの夢を捨てきれず、〈桑沢〉がどういう学校かを確かめたかったこともあり、まずは夜間の基礎造形専攻で学び…
大森 茜
大森 茜
「デザインがしたい」という漠然とした思いで〈桑沢〉に入学したので、入ってまもなくの授業で「次回までにつくってきてください」といわれたときには戸惑いました。途方に暮れつつ…
花岡 沙紀
花岡 沙紀
大学受験の頃に一度は断念した美大進学。しかし、就職活動のとき、中途半端な気持ちで社会に出るのではなく、やりたいことをやってみようと思い、〈桑沢〉に進学することを…

卒業生インタビュー

吉田昌平
アートディレクター、グラフィックデザイナー
吉田昌平
まずはじめに過去の学校案内を拝見させていただいたところ、パッケージが凝っていて魅力的なものが多い印象でした。自分自身の専門性としては、エディトリアルデザインなので、本を触った時にまずは面白いと思ってもらえるような造本を意識しようと思いました。
オカタオカ
イラストレーター
オカタオカ
現在はイラストレーターとして、雑誌の挿絵、ミュージシャンのグッズやライブのチラシなどのアートワークを手がけています。絵に関係した道に進みたいと思い始めたのは、高校時代です。ラグビー…
佐藤豊
グラフィックデザイナー
佐藤豊
現代では何かビジュアルを作るとき、ウェブ上でさまざまなデバイスからどう見えるのかを考えて作らなければいけない場合が多いですが、今回はB1サイズのポスターを告知物の核に据え、それがいかに魅力的に見えるかを第一に考えました。僕自身がグラフィックデザインを志すことになったきっかけとしてポスターの力が大きいので、自分のルーツになっている部分を掘り起こしていく方が、力を発揮しやすいのではないかという思いもあって。
カワタアキナ
イラストレーター
カワタアキナ
お声がけいただいた時は、光栄でもあり、驚きました。入学前から桑沢は「特別感のある学校」だと思っていて、己の道を突き進んでいる上にとても優秀な先輩たちを輩出されているので、尊敬の念があります。今回は卒業生として学校の顔になるようなポスターを担当させていただき、とても嬉しいです。
加瀬 透
グラフィックデザイナー、アートディレクター
加瀬 透
美術が好きな父の影響で、デザインに興味をもちました。大学の経営学部に在学中でしたが、デザインの仕事をしたいと思いはじめ、どんな仕事があるのかを調べていました。すると先生から〈桑沢〉…
高橋彩基
グラフィックデザイナー・アートディレクター
高橋彩基
勤務先の会社は新聞やOOH(チラシ・中吊り・構内の柱や壁の広告)など紙媒体が主力でしたが、最近ではWebやブランディングなどの…
中村 詩央合
グラフィックデザイナー
中村 詩央合
グラフィックデザイナーとして、ポスターや新聞、店頭に飾る広告やウェブのキャンペーンサイトなどを主に手がけています。 特に、毎年携わっているのが、さだまさしさんのCD…
横畠 淳
グラフィックデザイナー
横畠 淳
自由を認め、受け止めてくれる包容力、度量の広さ。広告代理店の制作会社にデザイナーとして参加しています。アートディレクターが束ねるチームのもとで、テレビCMと連携するジャンルが多く、手懸けるアイテム。…